常盤橋の広告塔
紫川にかかる常盤橋のたもとには
円形の広告塔が建てられていたことを
鷗外は「独身」の中で書いている
これは当時のヨーロッパにあった塔をモデルにしたもので
このようなものは日本で初めてのものだったようだ
鷗外は常盤橋を渡って
登庁していたとされるので
しょっちゅうこの広告塔を見ていたのと
その珍しさから小説の中でも描いたのであろう
鷗外が留学していた頃のドイツでも
当時パリなどで使用されていた広告柱が存在していたようなので
懐かしさも感じたのかもしれない
現在は当時の三分の一の大きさの広告塔を再現し
当時の面影を忍ばせている
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